美濃和紙ツアー
2008.07.20 Sunday

「うだつのあがる街並み」で有名な岐阜県美濃市の和紙、美濃和紙。

今回の旅は、紙すき職人の保木成敏さんを訪ねて、工房などを見学させてもらう旅です。
保木さんは、折方デザイン研究所の折方半紙1/2
新宿のリビングデザインセンターOZONEで展示をされている方なので、
その作品を目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

東京から車で約4時間、久しぶりに保木さんにお会いしました。
待合せ場所の美濃和紙の里会館では、紙の歴史から、
現在美濃で作られているトイレットペーパーやスピーカーなど、和紙以外の紙製品も、
わかりやすく案内していただきました。

その後は、紙すき職人の若手が集まった美濃和紙ネットワーク21
メンバーとお会いする場を設けていただき、それぞれが作られている紙を見せてもらう毎に
頭の中がくすぐられ、古くから伝わる方法も私たちには新しい発見がありました。

ちょうど6月から解禁になった長良川の鮎釣り。
私たちが訪れた時にも川にはたくさん釣り人がいました。
美濃和紙ネットワーク21のメンバー”コルソヤード”さんは、
釣りが好きで美濃の土地に移住した幼なじみの2人。
釣好きがきっかけで、紙すき職人になったというのは面白いですね。
彼らが作る和紙は、羽衣を思わせる薄くて繊細な作品が印象的で、
薄い雁皮(ガンピ)紙という和紙は、水うちわの素材にも使われています。
制作するところも見せていただいたのですが、薄く作るがゆえに必要になって生まれた道具や技を、
試行錯誤し編み出している姿勢は魅力的で、こういう探究心をパピエラボも見習っていきたいと思います。

全国各地にそれぞれの和紙が沢山あるものの、その多くがだんだん無くなってきているそうです。
美濃和紙の若手も家業を受け継いだ方より、他の地方からやってきた方が多く、
その状況は活版にも似ていました。
「美濃和紙の若手は"から元気"なんですよ」と、和紙の厳しい現状を伝えながらも、
生き生きと笑顔の絶えないみなさん。
おいしい晩ご飯をいただきながら、紙について話は絶えず、楽しい夜でした。

今回の旅は天候に恵まれ、長良川では橋の上から川に飛び込む中学生たち。
あまりに気持良さそうなので、私たちも吸い寄せられるように水辺でのんびりと
リフレッシュ。
いろいろ吸収出来た美濃の一日、遠くに来た甲斐がありました。

保木さん、美濃和紙ネットワーク21のみなさま、ありがとうございました。


*美濃和紙ツアーのつづきはまたブログで紹介します。おたのしみに。

Text by Keiko Matsunaga



美濃町家 Mam's(パン屋さん)
山水本店(うどん・そばやさん)



↑美濃和紙の里会館そばにある工房です。緑の深いすてきな環境ですね。


↑楮という木を水洗いしながら不純物を取り除く、紙すきの前準備。この作業を3日間くらいするそうです。


↑コルソヤードさん漉き立ての和紙。

cm4



* comment


はるなのぱぱみ 2008/07/20 1:54 PM
突然にゴメンナサイ。 派手な装飾で目がチラチラするブログが多い中、本質だけを掲載しているとてもステキなブログです。 同じ業界なのですが内容も充実していて非常に感激しました。


hanzou 2008/07/24 10:01 PM
パピエラボ様
ブログの内容がとても素敵でしたので、私のブログにリンクを貼らせていただきました。
保木さんの名刺もとても良い仕上がりで、丁寧な仕事をされていると感じるものでした。


PAPIER LABO. matsunaga 2008/07/26 10:01 AM
はるなのぱぱみ さま

こんにちは。
パピエラボのブログをご覧頂きありがとうございます。

あたたかいコメントをいただき、とってもうれしいです。
同じ業界なんですね。手漉き和紙だけでなく、工業製品も含め、紙にまつわるものを今後も幅広く見に行きたいと思っています。更新は少ないですが、今後も紙の事・お店の事、伝えていきますのでよろしかったらご覧下さい。*ありがとうございました。


PAPIER LABO. matsunaga 2008/07/26 10:03 AM
hanzou さま

こんにちは。
パピエラボのブログをご覧頂きありがとうございます。

保木さんの名刺、ご覧になったんですね。
名刺の注文に来られたお客様に、今までパピエラボで作った名刺をサンプルでお見せするのですが、目を引く1枚なんですよ。素敵な紙を使っている贅沢な名刺です。*リンクも貼っていただきありがとうございました。